毎年、S食育ネットで教材を作成していますが、今回はこの風土と伝統食の関わりをテーマとして作成しました。その名も「風土さいならべ」です。
ゲームに出てくるカードは、埼玉県を東部・中央・西部・秩父・北部と5つに分けそれぞれの地域から二つの伝統食にいきつくように、土地・農産物を考えました。
たとえば、東部地域では、川や水田が多く川では、なまずが育てられ、なまずのたたきあげという伝統食が食べられています。
ここ西部地域では、畑が多くサツマイモが作られ、保存性を高めたさつま団子が作られました。
今回、それらのことをより深く学ぶため、それぞれの地域から伝統食の代表の方を呼び、サミットを開催しました。
当日は、なまずの懐石をだしている料亭の代表、伝統食普及者、クワイの生産者、ネギの生産者、しゃくしなの普及員など様々な方がシンポジストとしてお越し頂きました。
それぞれの方々からは、地域に根付いた農産物・伝統食は何か。そして今現在どのような形で残っているか。最後に、今後どのような形で残していきたいかをお話頂きました。
やはり、そのような背景を知ってから農産物・伝統食を残す議論ができるべきであり、そして残すと決まったならば地域の方々とネットワークを作り次世代につなげていく必要があると思います。
最後に、各伝統食を試食する交流会を経て終了しました。今回のサミットで、住んでいる埼玉県の多様性と食育の根本を感じとれた気がしました。
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